2007年10月13日土曜日

少しずつ、そしてもう少し


夏の雨でえぐられてしまったところだ。
少しずつ、少しずつ、埋めてみた。
やっとここまできたところだ。
もう少し、もう少しで何とかなりそうだ。

そのうち誰かが何とかするでしょうと思っていた。
いつまでたっても変わらなかった。
誰かとは、誰だろう。
誰かとは、自分でしかありえない。
何とかなって、何もなかったかのようになれば
しめたものだ。

少しずつ、少しずつ、石で埋めていく。
もう少し、もう少しで…。
夏の日の傷跡。

今日も、ここまで歩いて引き返す。
山頂が眺められるのは、ここまでだ。
歩いて、歩いて、この場所まで。
だるま石は、なぜこの場所にある必要があるのか?
この場所でなければならない理由は何なのか?
ここまで歩いて引き返す。

ここまで歩いてこなければ、
その理由を感じることができないのである。

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