2007年6月4日月曜日

『柄杓流川』のひみつ



『しゃくながれがわ』って読むんですが、江戸期の絵図には『ヒシャクナガレ』って書いてあるものもあります。

伝説によれば、河口湖に柄杓を流してしまった。その柄杓が三峠を通り抜け下暮地村に流れ出てきたというのです。 そこで、この川を『柄杓流川』というのだそうです。

 しかし、こんなことはありえません。 私は思うのです。 三峠の東峠には『北辰妙見菩薩』が祀られていることが古文書にあります。 それは、北極星、『北斗七星』のことだそうです。

 とすれば、神(または仏)様が天の柄杓(北斗七星)で河口湖の水を汲む。 その水を三峠に注ぐ。 その水が川になる。 その川の名を『柄杓流川』。

 三峠は『みづとうげ』。 水峠ともいう。 山頂直下の岩場から、年中水がしみ出ている。 古代の人たちが天の柄杓を見て、想像したに違いない。

 この川をしばらく下ると、『天の瀧』の水と合流する。


『柄杓流川』。  三峠を源流とする、不思議な名の川です。

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