2007年6月28日木曜日

『金峰山』も『まつるべ山』も磁石は狂わない!

三峠から延びる尾根に『金峰山』があります。
平成18年秋のことです。『金峰山では方位磁石が狂う!』という話が持ち上がりました。
そして、10年前の平成8年7月21日、岩手県一関市まつるべ山においても
『磁石が狂ったために遭難した!』、しかも、『方位磁石は40度も狂う!』というのです。
金峰山のその場所には、こんな落書き40°西へ傾くところ

さっそく調べてみましょう。 結果は???
まったく狂っていません
平成8年7月21日の岩手県一関市まつるべ山においては、どうだったのでしょう?
当時の新聞記事には、そのようには書かれていませんでした。
その時の参加者のおひとりに、聞くことができました。
やはり、『方位磁石の異常による遭難ではない』ことが判りました。
そもそも、『方位磁石が狂う場所』はなかなかないらしいのです。
よく、『富士山の青樹が原樹海において磁石が狂う』という話があるのですが
実際には狂わないとのことです。
山岳遭難において、『方位磁石が狂ったための遭難は事例がない』とのこと。
よくよく考えてみれば、
『海上を航行する場合と、山を歩く場合では違う』ことが判ります。
海上では特に障害物がありませんが、山の場合はその方角に進もうとしても
そこには道はありません。 岩があったり、樹木があったりと方角を変えなければ進みません。
いつのまには、どっちの方角を向いているのは判らなくなってしまいます。
尾根があれば、尾根を歩いてしまいます。
沢があれば、沢を歩いてしまいます。
結局のところ、『自分自身の判断ミス』。 けっして、『方位磁石が狂った』のではありません。

三峠から続く金峰山の尾根、ここに『富士見散策路ハイキングコース』があります。
その中に『40°狂う』という看板を見つけてください。
どうです、方位磁石は狂っていますか?

更にこの場所に人工的な平坦地が多く存在し、
これを『古代寺院群、古代遺跡が存在』などという話が持ち上がりましたが
『人工的な平坦地』は、『最近まで行っていた畑の跡』でした。
くれぐれも、勘違いなさらぬように...。

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