2007年9月26日水曜日

三つ峠の『ほとけの沢』



三つ峠に『ほとけの沢』という所がある。
下暮地と大幡を結ぶかつての交易路である。
古い地図を見ると確かに道がある。
どうして沢沿いの道があったのだろうか?
今では、こんなに荒れていてとても歩けない。
尾根には歩きやすい道があるというのに。
『シャクナガレ川』の明治期の解釈には、
『釈迦流れ』と思われるものがある。
この沢沿いにあったと言われる寺の
ご本尊が土砂崩れにより流されたというのだ。

今では、誰も通ることのない道。
かつては重要な交易路で、多くの旅人が通り過ぎた道。
そこに、古い寺があったというのだ。

この不気味な沢、『ほとけの沢』に
『姥捨て伝説』がある。
現在の様子からでは、そのように感じられるかもしれない。
しかし、ここは交易路であったところである。
多くの人々が行き交った道。
姥捨て伝説の話は、人々の姿がなくなってから発生したに違いないと思われる。
『ほとけの沢』、これは寺があったことに由来する。

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