大幡側の入道沢、西桂側の仏の沢。
かつては、人々の交易の道であった。
『入道』と『仏』、これを意味するものは何だろう。
大幡には機(はた)神様がある。
西桂は古くから織物の土地であった。
機神社へ参拝する者も多かった。
三つ峠山頂岩下の大幡の人々による観音像の奉納。
大幡からはその道を通って達磨石から登ったに違いない。
大幡の方の信仰の厚さを考えると、湯の沢から東尾根を登ってしままうことは考えにくい。
『入道』と『仏』、実は双方に石切場が存在するのである。
双方の石切場から石仏が彫られ、奉納されるのだ。
信仰の道でもあり、石仏が生まれる場所でもある。
これが仏の沢であり、入道沢なのである。
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