2010年5月12日水曜日
消えゆく浄土三部妙典塔、三つ峠の石仏
『浄土三部妙典塔』は、地面と同化している。
その表面の文字も既に判別できない程になっている。
人々の足に踏まれ、新しい時代が生まれていく。
歴史というものは、こういうものかもしれない。
昭和56年の写真だけが、
そういうものが存在していたことの記録を残す。
いつかこの外形からのみ判別する者が現れるまで、静かにおやすみなさい。
私には、あなたを持ち上げることもできない。
あなたがそこにいることを知りながら。
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