「三ツ峠 河口部落の東北側に位置し、木無山の陰に当たり、常時は眺めることは出来ない。
標高1786メートルで三峰連峰中の一山なり。
三峰とは御巣鷹山、三ツ峠山、木無山の総称にして、
三ツ峠とは開運山、中ノ岳、御巣鷹山をもって三ツ峠と言う」---ふるさとの地名考 河口、大石の部より
御巣鷹山-(開運山-中ノ岳-御巣鷹山)-木無山
というように五つの山が存在する。
開運山が三ツ峠の三つの岩峰の西峰であるとすると、
東峰は御巣鷹山である。
さらにその北側に御巣鷹山がある。 御巣鷹山-(御巣鷹山-中ノ岳-開運山)-木無山
どうやらここらあたりが御巣鷹山-開運山-木無山と言われ始められる出処かもしれない。
三ツ峠を岩峰を見ることができないうえに想像されたものかもしれない。
三ツ峠の西面一帯は字名を「御巣鷹山」と言う。
この字内に、御巣鷹山と三ツ峠山と木無山が入る。
三ツ峠が御巣鷹山、開運山、木無山であるのではない。
字御巣鷹山の御巣鷹山、字御巣鷹山の三ツ峠、字御巣鷹山の木無山と呼ぶのが正しい。
三つの総称は三ツ峠ではなく、御巣鷹山という字名なのである。
この方面には三ツ峠の信仰となる神社、石造物が存在しない。
昭和13年、太宰はドテラ姿で登る。
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