2010年7月4日日曜日

三ツ峠を感じる瞬間

谷間の間を這い上がる。
またたく間にガスに覆われていく。
三ツ峠のコブが消えていく。
私はラクダの背中にいるノミなのだ。


三ツ峠のこの道には歴史がある。
江戸時代がある。
もっと前の時代の気配も感じる。


三ツ峠は霊山である。
それを感じるのは、この道しかないのだ。
何故なら、三つのコブを見られるのはこの方向しかないからだ。


三ツ峠の登山道を整備する方々に会う。
三ツ峠の由来は三つのコブを持つことをお話する。
先程まで見えなかった山頂が顔を出す。
三つのコブを目にしたとき感動されていた。
最近、登山道が歩きやすくなったのは、彼らのおかげである。
山頂に向かい整備をされるのだという。
最も古い三ツ峠への道は、人々の関わりの歴史でもある。
この道は険しい。登るのは苦しい。それを乗り越えて行く。
三ツ峠は霊山である。
一息ついた瞬間、心の中の霞が消えていく。 三ツ峠とはそういう山なのである。
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