
昇るところが見たくて
夜中の12時に河口湖へ。
柄杓の星が昇る。
湖に吸い込まれた柄杓が、
天に飛び出したのだ。
柄杓が立つ。
開運の星。
三つ峠は開運の山なのである。
現在では『三ッ峠山』と書いてあるものが多いようですが、かつては『みづとうげ』と発音し『三峠』とも『水峠』とも書かれていました。『三都峠』という古文書もありますが。御巣鷹、開運、木無が三つ峠ではなく、三つ峠そのものが三つの峰を持っています。その姿は西桂でしか見ることができません。大幡方面にのみ『水雲山』と称するお宮が存在します。『開運山』の名称は古文書には見当たりませんが呼べる理由は存在します。
『寺野』という地名があります。大竹の沢を『仏の沢』と呼びます。寺野には寺があったのですが、流されたという言い伝えがあります。この寺の仏像が流されたのでしょうか。柄杓流川の下流、夏狩において仏像を拾ったという言い伝えがあります。これをもって『釈迦流れ川』ということが明治初期に書かれています。江戸期における村絵図には、『ヒシャクナガレ』と書かれています。仏の沢は、姥捨ての道であるとの話もあります。現在では、人が入ることはなく不気味な感じもします。沢もいくつかに分かれていていっそう不安になります。 しかし、この道はかつて甲州街道へ向かう重要な交易路でした。多くの人々が行き交っていました。柄杓流れは、釈迦流れだったのでしょうか。
北斗七星の描かれた掛け軸が存在していた。
