八十八大師のあるところは『めどうち』と呼ばれる。
『目処(目途)』の場所である。
ここは、都留市宝、大幡、夏狩から東尾根をつたう合流地点である。
御坂方面から来るとすれば、八丁峠、御巣鷹山を超える。
東峯をまいて、お宮岩の上を通り『めどうち』へ到着。
都留市高畑からであれば、御巣鷹山へ出て、同じ道をたどる。
宝、大幡、夏狩からは、お宮岩の下のコースをたどったのではないだろうか。
八十八大師より西へ、神鈴権現、清瀧不動へも続くのであるが、
『めど』の地である八十八大師の場所が特別な場所であったのであろう。
この場所は、三つ峠の日暮れ、西日が最後まで残る場所なのである。
『めど』の場所に空胎上人を供養する碑が存在する。
八十八大師の尾根をそのまま上がるコースは、
岩の隙間を通る必要があるので、『めどうち』への道ではなかったのではないか。
今回のお宮岩の上を歩いてみて、そう思う。
200年前の人々が目指した三つ峠の場所。
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