東大の大仏の修復再建のために公慶上人は、勧進杓を手に庶民に寄進を勧めたという。
『柄杓』を手にして人々の前に差し出すのである。
差し出された杓の器の中に、布施をいれる。
今この時期、夕刻、三つ峠の山の上には、
勧進の『杓』が差し出されている。
『釈迦流れ』でなく、やはり『柄杓流れ』であるほうが辻褄が合う。
現在では『三ッ峠山』と書いてあるものが多いようですが、かつては『みづとうげ』と発音し『三峠』とも『水峠』とも書かれていました。『三都峠』という古文書もありますが。御巣鷹、開運、木無が三つ峠ではなく、三つ峠そのものが三つの峰を持っています。その姿は西桂でしか見ることができません。大幡方面にのみ『水雲山』と称するお宮が存在します。『開運山』の名称は古文書には見当たりませんが呼べる理由は存在します。
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