久しぶりにここにやって来た。
いつもは、あそこからここを眺めている。
眺めていたところに、今居る。
ここから、女石、男石を覗いたみた。
二百年前も、三百年前も、さらにずっと前にも、
ここに立った者がいて、
同じように眺めていたはずだ。
西桂の町も見える。
現在では『三ッ峠山』と書いてあるものが多いようですが、かつては『みづとうげ』と発音し『三峠』とも『水峠』とも書かれていました。『三都峠』という古文書もありますが。御巣鷹、開運、木無が三つ峠ではなく、三つ峠そのものが三つの峰を持っています。その姿は西桂でしか見ることができません。大幡方面にのみ『水雲山』と称するお宮が存在します。『開運山』の名称は古文書には見当たりませんが呼べる理由は存在します。
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