2011年1月23日日曜日

悲しみの仏塔

下山時刻が遅れる。
この季節の日没は早い。
西日が指すと現れる仏塔がある。
浄土三部妙典塔である。
屏風岩下、観音ルートと呼ばれる登り口にある。
登山道に横たわる仏塔。

ロッククライマーやここを通り抜ける登山者たちに踏まれてゆく仏塔。
日が高い日中では、この文字は読み取ることが困難である。
古い写真を比べると、明らかに面がなめてきている。

人が去り、西日が指すと文字が浮かぶ。
昭和の時代には起こされていたらしい。
三ツ峠が信仰の山であったことを知る登山者は多くはない。

現代の踏み絵として扱われる仏塔。
西方浄土の日が指すころ、足元に現れる仏塔。
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