三ツ峠に雪が降ると、まもなく里にやって来る。
三ツ峠には、何度も雪が降った。
里にとうとうやって来た。
雪かきに汗を流す。
豆まきの頃には雪が降る。
厄年の豆まき。
三ツ峠は、大して高くない。
大して高くないくせに、雲がかかる。
岩場の山で、やけに目立つ。
先祖たちが何かを感じていたのは間違いない。
現在では『三ッ峠山』と書いてあるものが多いようですが、かつては『みづとうげ』と発音し『三峠』とも『水峠』とも書かれていました。『三都峠』という古文書もありますが。御巣鷹、開運、木無が三つ峠ではなく、三つ峠そのものが三つの峰を持っています。その姿は西桂でしか見ることができません。大幡方面にのみ『水雲山』と称するお宮が存在します。『開運山』の名称は古文書には見当たりませんが呼べる理由は存在します。
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